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ぜんぶのお客さまに、
101%の満足を提供することお客さまに向き合う時に、
大切にしていることが、この言葉。人間と人間が向き合う仕事だからこそ、好みが合う、合わないもあるし、相性だってある。だからこそ、プロとして心がけるべきなのは「ぜんぶのお客さま」に平等に満足していただくこと。「このお客さまには、200%の満足を感じていただけたけれど、他のお客さまは、100%以下になってしまう、では意味がないと思うのです」
それでは、なぜ100%ではなく
101%となのでしょうか。「想像を超えたプラスαの何かを何かひとつでもつくろうという意思です。感動は、想定を超えた時にはじめて生まれるものだから」
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忘れられないエピソードは、同期からの引き継ぎ
入社、3年目くらいのときのこと。伊勢山ヒルズに松岡とふたりで配属された同期が、担当指名されて、準備をすすめている結婚式がありました。
「彼女がいるから伊勢山で結婚式をあげたい、とお客さまから言っていただいているほど、その同期は信頼されていたのです」
そんな同期の彼女が、休職することになった時、お客さまにこう伝えたそうです。
「私がいちばん信頼している松岡に、引き継がせてください」
思いのバトンを、受け継ぐこと
「こだわりもあるお客さまだったし、やりたいこともたくさんあるお客さまでした。でも、だからこそ、そのすべてに応えたいと思ったし、期待以上のものを届けたいと思ったんです」
松岡は新郎新婦には内緒で、当日、サプライズを仕掛けることを決意しました。
挙式が終わって新郎新婦がレッドカーペットを歩き退場し、チャペルの扉が開いたところを、松岡と休職中の同期の2人で出迎えました。体調がだいぶ回復していた元担当の同期が、プライベートとして来ていたのです。
「『ご結婚、おめでとうございます!』
そうお伝えした瞬間、ご新婦様が号泣して喜んでくださいました」LOVEを届けながら、いただいている。
しかし、お客さまの方が一枚も二枚も上手。逆にサプライズが仕掛けられていました。
「披露宴の中で流された映像の中で、列席者の名前がエンドロールとして流れているときのこと。その中で、同期が休職する前に、新郎新婦と同期と、松岡の4人で撮影した写真が映され、スペシャルサンクスとして、同期の名前と私の名前が流れました」
そのサプライズに、今度は逆に、2人が涙してしまいました。愛は、一方的に渡すものではなく、渡し渡されて大きなものになっていく。自分にとっても、思い出深く、また、成長するきっかけになる結婚式でした。
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いい結婚式ってなんだろう
新郎新婦にとって「結婚式当日が楽しいのは、当然」だと思うんです。「2人のために、いままでお世話になった人たちが集まってくれて、2人のために、おめでとうっていってくれる。こんなに楽しい一日はありません」
「でも、結婚式とは、当日だけでなく、それまでの過程も大切なんです」
結婚式の準備のなかで新郎新婦は、喧嘩をするかもしれないし、お互いに見えなかったものが見えるようになるかも知れない。恋人だった二人が、夫婦に変わっていく、過程だと思うんです。
10年後に振り返ったときに「いろいろあったけれど、結婚式の準備は楽しかったよね」「自分たちの人生にとって、大切な期間だった」と過程自体も価値あるものできたら、これほど嬉しいことはありません。
新郎と新婦の間に、新郎新婦と大切なひとたちとの間に「たくさんのLOVE」が行き交っている。そんな、結婚式をつくりつづけたいんです。