【公式】活動報告「「Happinessカップルフォトキャンペーン」体験者レポート」

ジェンダーや障害の有無に関わらず、すべてのカップルに幸せを届けたいという想いのもと展開してきた『Happiness Rainbow プロモーション』。その一環として、LGBTQ＋カップルに向けた SNS キャンペーンを実施しました。当選者3組のロケーションフォト & セレモニーの様子をご紹介いたします。

谷村祐樹様 & 中村文亮様

会場：ストリングスホテル名古屋（愛知）

おふたりについて教えてください。: 出会ってから8年ぐらい経ちます。付き合いだしてからは6年ぐらい経ちました。岐阜県で、ラッキー、ハッピー、ピースという猫3匹と5人家族として暮らしています。岐阜県では2023年9月1日にパートナーシップ宣誓制度が始まったのですが、僕らはその第1号として宣誓しました。

出会いは、青年海外協力隊に行こうとする中村がJICA中部に説明会に行った時です。谷村の方がタンザニアから帰ってきて、職員として働いていました。同じ歳ということもあり、話すようになりました。中村はその後、合格して、アフリカのケニア共和国に派遣されることになりますが、偶然二人ともスワヒリ語圏で、互いの話をしながら仲良くなっていきました。

本キャンペーンにご応募いただいたきっかけを教えてください。: ベストブライダル “Happiness プロジェクト”ダイバーシティの取り組みに『Happiness Rainbow プロモーション』があり、そのアンバサダーに特定非営利活動法人カラフルブランケッツ理事長井上ひとみさんがなられていると思います。

その井上ひとみさんが、全国で「私たちだって“いいふうふ”になりたい展」を実施されています。「私たちだって“いいふうふ”になりたい展」とは、同性婚（婚姻の平等）について考えていただくための展示会です。戸籍上同性であるため法律上の結婚ができないカップルの困りごとや、LGBTQカップルの想い、そして結婚できない現状をできる限り安心して生きるための方法をパネルで紹介しています。

その展示会が名古屋で開催された時、谷村がボランティアスタッフとして手伝っており、中村も見に行った時に2人で井上さんにお会いして、「素敵なキャンペーンがあるよ」ということで教えていただきました。
実は二人ともずっとウェディングフォトを撮りたいと思っていて、中村は手帳の「やりたいことリスト」に書いており、もしかして夢が叶うかもしれないと思って応募させていただきました。本当にありがたいお話でした。

ロケーションフォト（＆セレモニー）を行ってみた感想を教えてください。: 打ち合わせの時に会場は見せていただいていたのですが、その時からチャペルも庭も全て綺麗で、感動しました。打ち合わせで、式場スタッフの方も本当に優しく話を聞いてくれました。そこで式場スタッフから、お互いに手紙を書き合いましょうと提案していただいだいたのですが、手紙を書いている間、色々これまでのことを思い出して、胸に込み上げてくるものもあり、とても良かったです。

当日は、僕らに似合うタキシードを用意していただき、ヘアメイクさんに準備してもらいながら、夢が叶うとはこういうことなのだなと感慨深く感じていました。このロケーションフォト＆セレモニーについて、友人が「ぜひ見に行きたい」と言ってくれて、スタッフの方に聞いたら快く承諾していただき、大切な友人3人が来てくれました。

チャペルで互いに手紙を読んだ時は、涙をこらえていました。拍手や、「おめでとう」と皆さんが言ってくれて本当にうれしかったです。
僕らは「ストリングスホテル名古屋」という場所でロケーションフォトを撮影させていただいたのですが、式場スタッフの方がサプライズでフラワーシャワーをしてくれました。花びらがたくさん舞っていて、何が起こっているのか理解した瞬間、また涙が出そうになってしまいました。

もう一つ素晴らしい縁があると感じたのが、そのストリングスホテル名古屋の前に、JICA中部があり、それは僕らが最初に会った場所だったことです。その話を聞いていたスタッフの方が、JICA中部の前でもフォト撮る時間を入れてくれて、心遣いに胸が熱くなりました。

出来上がった写真はどれも優しくて温かい雰囲気で、本当に感謝しています。ロケーションフォトは自分たちで「撮りたいな」と思っていても、いざ式場に問い合わせるのはとてもハードルが高いと思っていました。これを機に一生の思い出になる写真が撮れて、特別な一日になりました。本当にありがとうございます。

ウエディングを検討している、または興味を持っている方にメッセージをお願いします。: 今ウェディングを検討されている方、興味がある方、ぜひ皆さんに体験してほしいです。
準備しながらお互いに手紙を考えたこと、タキシードや蝶ネクタイ、ヘアメイクで仕上げてもらったこと、その場にいてくれる方から祝福してもらえること、どれもが美しい瞬間でした。その幸せを写真という形で残すことのできる素晴らしい機会となりました。

僕らはLGBTQ＋のファミリーであり、ここまで決して平坦な道のりではなかったと思います。ロケーションフォトを撮りたいと願っていても、夢を叶えることは勇気が必要でした。
でも僕らがこの縁をいただけたように、今度はこのメッセージを見てくれた誰かがほんの少しでも「自分たちもやってみたい」「できるかもしれない」という気持ちになってくれたら本当に嬉しいです。自分と大切なパートナーを幸せにすることを、どうか恐れないでほしいと思います。

あの場に集まってくれた友人も同じように「挙式したい」と言っていました。
そうして、誰もが夢を諦めることなく、幸せな時間を過ごせる世界になっていったらいいなと思います。